「ワーキングホリデーに行こうと決意したものの、何から始めれば良いのか全く分からない…」
数カ月前の私も同じ状況でした。
今回は私の経験を通して、ワーホリを具体的に検討する際のファーストステップをご紹介します。
・・・
ワーホリについて右も左も分からなかった私は、
とりあえず、ワーホリのサポートをしているエージェントの資料でも見てみようかと思い立ち
資料請求のバナーをクリックしてみました…
突然の電話、そして面談…
資料請求のバナーをおしてから10分もしないうちにエージェントから電話がかかってきました。
びっくりしているのも束の間、いきなり電話面談がスタートします…!
電話の向こうから「なんで海外に行きたいと思ったんですか?」「いつから行きたいですか?」「予算はいくらくらいですか?」「国や都市は決めていますか?」などと、矢継ぎ早に質問が飛んできました。
正直、この一連の流れには面食らったのですが、これらの質問に答えるなかで、ワーホリを目指すにあたっての自分の立ち位置(=何が分かっていて、何が分かっていないのか)を明確にすることができました。
自分の立ち位置を確認するための7つの質問
以下の内容が、電話面談で聞かれた主な質問です。これ以外にも現職のことや趣味についてなども質問されましたが、「ワーホリに向けた自分の立ち位置を確認するため」の質問としてはこのくらいで十分だと思います。
①ワーホリで海外に行きたいと思った理由はなんですか?
②どのくらいの期間滞在したいと思っていますか?
③どこに行きたいと考えていますか?
④予算はいくらくらいですか?
⑤いつから行きたいと思っていますか?
⑥ワーホリ期間中に挑戦してみたいことはありますか?
⑦語学力はどのくらいですか?
では、それぞれの質問について詳しくみていきましょう。
①ワーホリで海外に行きたいと思った理由
この質問は、ワーホリを計画するうえで軸になる部分です。じっくりと自分の気持ちに向き合いながら考えてみましょう。
個人的に大事だと思っているのは、「自分の気持ち」にきちんと目を向けること。簡単なようで意外と難しいんですよね。案外自分の気持ちって、自分が思っているほどよく分からないですから…。それに、巷には(私のblogを含め)ワーホリに関する様々な情報・意見が転がっています。「20代の大事な時期を投資するのだから〇〇すべき!」「ワーホリに行くのに〇〇しないなんてもったいない!」「こんなワーホリは失敗!」などなど…そういった情報が頭の中に蓄積されていくと、無意識のうちに自分がやりたいことよりも周りがこうすべきだと思っていることに重きをおいてしまいがちになります。もちろん、自分の気持ちと周りの意見がマッチしている場合は例外ですが、少しでも違和感があるのなら、せっかくの機会なので自分の気持ちを優先させてあげたらどうかなと思います。
前提の話が少々長くなってしまいましたね。
では早速、「そもそも海外に行きたいと思った理由ってなんだっけ?」と自分の心に問いかけてみましょう。
②どのくらいの期間滞在したい?
英語圏のワーホリ協定国5カ国だと、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは基本的に1年間、イギリスは2年間、ワーキングホリデーVISAによる滞在が可能となります。ただし、条件を満たせばオーストラリアは最長で+2年間、ニュージーランドは+3ヵ月間滞在期間を延長することもできます。また、カナダは滞在可能期間は1年間ですが、就労可能期間はそのうちの半分だけです。
行きたい国を選ぶ際のポイントにもなってくる部分なので、まずは「どのくらいの期間滞在したいか」について検討することを念頭に置きながら、ワーホリ協定国の情報を集めてみましょう。
ちなみに、私は「観光VISA、学生VISA、ワーホリVISAを組み合わせれば長期滞在可能なのでは??」と思い、エージェントに質問してみたのですが、申請にあたって負担やリスクがあるので基本的には無理だと言われました。従って、ひとまずワーホリVISAでどれだけ過ごしたいかだけをシンプルに考えることにしました。
③どこに行きたい?
①と②を考えるなかで、ある程度行きたい国の候補が絞れてきたのではないでしょうか?とはいえ、まだ完全に「決めた!」という状態にまで持っていかなくて大丈夫です。現段階での第1候補とそれ以外の2カ国くらいに絞れていればOKです。私自身も「ここだ!」と決めてからも複数の国や町を比較・検討し続けていました。比較材料があると国や町の魅力がより分かりやすくなりますし、検討していく過程で自分のやりたいことがどんどん増えていったり明確になったりしていきますよ。
また、どの国に行きたいかを決めるうえでVISAの取得難易度も考慮しておいた方が良いと思います。「⑤いつから行きたい?」とのバランスもあるかと思うのですが、ワーホリVISAは国によって定員数の有無が異なり、定員数がある場合は出発したいと思っていた時期までにVISAを用意できない(=渡航できない)可能性があります。
2024年8月末時点で、定員数を定めている英語圏のワーホリ協定国はアイルランドとイギリスとカナダです。倍率や選考方法(抽選or先着)、VISA取得までのスケジュールについて等、各国様々なので上記3カ国を検討されている方は気をつけて調べてみてください。ちなみにオーストラリアとニュージーランドは定員が定められていないので、この点は気にしなくて大丈夫です。ワーホリの規定に関しては各国の事情で突然変更されることも考えられるので(イギリスは2024年1月に抽選方式から先着順に変更されています)、各国の大使館等による最新の情報を適宜確認するようにしましょう。
④予算はいくらくらい?
続いて、お金について考えていきましょう。
まずは、
・貯金だけで過ごす
・渡航後に職を見つけて働きながら過ごす
どちらを選択するか考えます。前者の場合はワーホリ全体の予算を、後者の場合は職を見つけるまでの初期費用の予算を考えましょう。
予算を考えるうえでのポイントとしては
・航空券(出発をいつにするか/どこで買うと安いか/セール時期に購入できるか といった要素によって価格が上下します)
・語学学校に通うか否か(通うのならば、どこの学校にどのくらいの期間通うか/エージェントを通すか否かによって価格が変わります)
・滞在先をどうするか(賃貸、シェアハウス、ホームステイ等)
・海外での保険
・生活費
これらを考えておくとよいでしょう。
私は11月末にNZへ出発し、そこから2カ月間NZの語学学校に通い、少なくともその間はホームステイで過ごす予定です。私の初期費用の予算についてはまた後日記事(➡NZワーホリの初期費用)にするので、もしよければ参考にしてみてください。
⑤いつから行きたい?
自分の予定(退職時期や休学期間など)とVISA、航空券の価格を加味して、まずはざっくり出発時期を考えてみましょう。社会人の方は、その年の12月末までに海外転出届を役所に提出すれば翌年の住民税の支払いが免除される点も地味に見逃せないポイントかと思います。
私自身、最初は2024年12月から2025年1月初旬くらいに出発しようかなと考えていました。というのも、7月末に退職する予定だったので、半年くらいあればしっかり準備できるだろうという見立てでとりあえずこの時期を設定しました。NZに行く予定なので、VISAについては「余裕をもって取っておこう~」くらいにしか考えていませんでしたね。ただ、航空券とホームステイの期間については少々悩みました。詳しいことを書き始めると長くなってしまうので、詳細は別の記事にまとめますが、NZは1月のフライトが高く(片道約15万円)、12月のホリデーシーズンはホームステイの滞在費が通常の倍額になるとのことでして…2月にすると住民税払わなきゃいけないし…といった感じであれこれ悩んだ末、結局NZ航空の「山の日セール」で11月中の日本出発分のフライトがお安く手に入ることを見つけ、11月末に出発しようと決めました笑
⑥ワーホリ期間中に挑戦してみたいことはある?
①の質問と少し似ているのですが、こちらは①に比べて少々ハードルが高い、言わば「ストレッチ目標」のようなものです。
・海外でもドライブをしてみたい
・現地でできた友達とハイキングをしてみたい
・現地でイベントを開催してみたい …などなど
ちなみに私は友達やホストファミリーと日本食パーティーをしたいと思っています!
挑戦してみたいことを考えると、ワーホリに行くのがより一層楽しみになることはもちろん、「日本にいる間に準備できることってなんだろう…」と考え、ある程度準備しておくことができるので、例え現時点ではストレッチ目標であったとしても、グッと実現可能性が高まります。
私の場合だと、日本食のレパートリーを増やしておいたり、あらかじめホストファミリーに食べてみたい日本食を質問してみたり、渡航の際に持っていった方が良い調理器具を検討したりしていますよ。
⑦語学力はどのくらい?
「現地の公用語をどれだけ使いこなせるのか」という点はワーホリにおいて非常に重要なポイントでしょう。私自身も目下、英語学習に励んでいるところです。
ワーホリで問題なく海外生活を送るためには少なくとも中級程度(CEFRのB1レベル、TOEICの550-780)の語学力が必要であると言われています。私は以前簡易テストを受けた際にB1と測定されましたが、地元の外国人とコミュニケーションを取るなかで感じる感覚としてはA2とB1の間くらいではないかと思っています。というのも、彼らが楽しそうに冗談を言い合う横で口角を上げておくことしかできない悔しさも、質問に対してとんちんかんな返事をして気まずくなっちゃう場面もたくさん体験しているからです…。ただ、この経験があると「まーじで真剣に英語やらなきゃ」と背筋が伸びるので、お住いの地域で言語交換(Language exchange)ができる機会があったらぜひトライしてみてほしいです。ない場合はオンライン英会話を無料体験だけでもいいので試してみると良いでしょう。
以上が「ワーホリに向けた自分の立ち位置を確認するための7つの質問」の内容でした。
私のようにいきなりエージェントの面談を受けてみるのも1つの手ではありますが、
悪質な会社・担当者にあたってしまうと不本意な契約をさせられてしまう危険性もあると聞いたことがあるので、
心配な方はきちんと自分の考えをまとめてからエージェントの検討をすると良いと思います。
本記事が、ワーホリを検討している方にとって第一歩を踏み出すための助けとなれたら幸いです。